弊社では、名古屋大学大学院創薬科学研究科における細胞間接着因子(タイトジャンクション)に関する研究の末、低分子化合物由来のタイトジャンクションのバリア機能を非破壊的に緩和させる「医薬品吸収補助剤(Tight Junction Mitigator: TJ Mitigator)(PCT/JP2016/065324)」と、これとは逆にバリア機能を強化する「バリア強化薬(Tight Junction Closer: TJ Closer)(PCT/JP2015/070767)」を発見し、特許を出願しています。さらに、ドラッグリポジショニングの観点から「FDA既認可医薬品成分」や安全性の高いと期待される「ハーブ由来天然成分」からも同様の活性を持つ、TJ Mitigator・TJ Closerを多数、発見しています(特許出願準備中)。
これまで海外等で開発された医薬品吸収補助剤のほとんどが、細胞膜の流動性に作用し、薬剤透過性を高めているのに対し、弊社の発見した化合物は、タイトジャンクションを構成しているタンパク質の相互作用を制御して、バリア機能を緩和させたり(TJ Mitigator)、強化させたり(TJ Closer)する効果があります。タイトジャンクションは皮膚や粘膜に普遍的に存在するバリアであるため、経口投与薬、経皮薬(貼付薬)、経鼻スプレー薬などへの応用が期待できる幅広いラインナップを提供できます。
弊社の社員は、全て、アカデミックで長期間研究に携わった経験を持ち、NMR法やX線結晶構造解析によるタンパク質立体構造決定、NMR、蛍光分光を使ったタンパク質薬物相互作用の解析などに関する知識とノウハウを有しています。弊社では、論文執筆・特許出願に対応できる、信頼性と質の高い受託研究サービスを提供いたします。