研究開発経緯

医薬品研究開発における問題と中分子医薬品への期待

従来、新薬開発の現場では、生体に容易に吸収される分子量500以下の低分子医薬品の探索が行われてきました。しかし、これまでの多くのトライアルの結果、一定の治療効果をもたらす低分子医薬品を限られた化合物ライブラリー等から見つけることが、極めて困難になってきています。そこで、現在、抗体医薬品、中分子医薬品(核酸・ペプチド・天然物由来中分子)の探索が、全世界レベルで盛んに進められています(図1)。

医薬品吸収補助剤への期待

一方、これらの大・中分子医薬品を実用化するためには、「生体吸収における分子サイズの制限」という障壁(バリア)を超えなければなりません。現状、このバリアを超えるためには、注射器や点滴を用いる必要がありますが、特に高齢化による医療費増大の中、熟練した医療関係者による施術が必要で、かつ、患者に痛みとストレスを感じさせる注射に代わる、ストレスフリーな新しい薬物送達技術の開発が必要とされています。
弊社は「タイトジャンクションの開閉調節という独自の技術による薬物送達技術の開発」を目指し、2017年にスタートした研究開発企業です。弊社技術の詳細について興味のある方は、次の既存技術・特許」にお進みください。

 

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